認知症のサインは色々ありますが、私が実際に父と接していて「あれ?」と思ったことを書いていきたいと思います。
認知症のサインは家族が一番気が付きやすいので、あれ?もしかして?と思っておられる方の参考になればうれしいです。
認知症の初期症状
認知症の初期症状は、みなさんもご存知の通り「物忘れ」が一番わかりやすい症状です。
しかし、わかりやすい一方で、年相当のことかな。と感じる方もおられるでしょう。
生活面で支障が出るような物忘れが続いているときは、病院で診てもらった方がいいです。
実際に父はどんなことが続いたのかご説明していきます。
話が噛み合わなくなる
「最近、すぐ忘れるからな~」なんて話していた父。
忘れないようにメモを取ったりしていました。
それくらいの時はなんとも思っていなかったのですが、いつからか話が噛み合わなくなってきました。
例えば、父の親戚で起こった出来事は10年以上前のことなのに、「去年だったかな~あんなことがあったのは・・・」と話しだしたり、私は結婚して仕事を辞めているのですが、「○○(私の名前)は仕事があるからな。がんばれよ!」などど言うことが増えました。
あれ?と思いながら、勘違いしているのかな~と気になりながらも、その時は話を合わせていたのを覚えています。
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物をしまった場所がわかなくなる
父は、母が入院した時に家の中を整理整頓しようと思ったようでした。
大事な物はまとめておこうと、書類など大事なものを分けていました。
しかし、その入れたところがわからなくなりました。
整理整頓したことを忘れてしまったようでした。
整理整頓する前の場所を色々と探してしまい、見つからず私に助けを求めてきました。
大切な物以外でも、洗濯してしまっておいたはずのズボンが見当たらない等、日に日に探し物をする時間が増えていき、部屋も荒れていきました。
おつりの計算が出来ず万札で払うようになる
私が、一番心配したのは計算ができなくなったことです。
買い物をした時に、どれくらい買ったらいくらくらいになるか。ということがわからなくなり、大量の買い物や注文をしてしまう。
レジでもお釣りの計算ができなくなっているので、常に万札で払いお金はどんどん無くなっていきました。
タクシーに一緒に乗った時も、小銭を沢山もっているのに万札で払います。
そのタクシーのおつりも財布に入れずに封筒に直し、カバンに入れていました。
本人は、使った物がわからなくなるから別にしているつもりだったのかもしれません。
しかし、おつりを入れた封筒も後になって出すこともなく、どんどん増えていく一方でした。
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物の順序を紙に書いてほしいと頼まれる
これも一人で生活するのは難しいな。と感じたことです。
母が入院する病院へ行く必要があり、父に行くように頼みました。
すると、何時に家を出て、どうやって病院へ行き、何をすればいいのか紙に書いておいてくれ。と言われました。
一つ一つ矢印でわかるように書いてくれないと困る。と言うのです。
母が入院している病院は、父と一緒に住んでいるときから何度も一緒に通院した病院であり、入院したことは今回が初めてではありません。
今まで問題なく出来ていた行動が出来くなっていて、本人もそのことを自覚しているようでした。
薬をもらい忘れてくる
父も持病がありましたので、通院していました。
いつも問題なくもらってくるお薬を、帰りにもらってくるのを忘れたことがありました。
処方箋を持ちながら、薬局へ行くことを忘れて帰宅してしまったようです。
幸い、次の日に飲むタイミングで薬がないことに気がつき薬局へもらいに行ったのですが、長年通っている病院でいつも薬をもらうことがわかっているのに忘れてしまう。
物忘れとは違うな、と感じました。
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どこにメモをとったかわからなくなる
父は、自分でも物忘れが多いことを自覚していましたのでメモをよく取っていました。
ミニノートを1つ常に持っていて、それに忘れないようにメモしておくのです。
今までは、それを見返せば思い出せたのですが、どこにメモを取ったか忘れてしまうことが増え、「どっかに書いたんだけどな・・・」とミニノートを長い時間めくるようになりました。
少しずつ生活が不便になる
一つ一つを見ると、解決策があるのかもしれません。
しかし、忘れることは日に日に増えます。
何か一つだけ対策すればいいという問題ではないため、生活に不便が生じてきました。
本人も生活しずらくなっていることは自覚していて、不安に感じていたと思います。
まとめ
認知症の症状は、家族の私たちでも少しずつ感じていました。
一気に何かが起こるということではなく、本当に少しずつです。
体調の悪い時は、特に症状が出やすいと感じています。
また、暑い時期も症状が大きく出ていました。
しかし、認知症でも人は何かを忘れてしまうということは誰もがあることです。
私は、誰にでもある物忘れと認知症では、あきらかに違いを感じました。
その後、父は持病の薬を飲み忘れたり過剰に飲んでしまうことになり、倒れて病院へ運ばれることになりました。
そして、認知症だと医師から伝えられました。
認知症の症状は生活に影響します。一人暮らしの場合は特に注意が必要です。
異変を感じたら、医師に相談することをお勧めします。
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