父は現在、長期入院しています。
父の状態、家族の環境などから在宅は難しい状況です。
ずっと入院生活も本人にもいい環境とは言えないですし、家族も心が痛みます。
そこで考えるのが「介護施設」です。
第一に希望するのは、特別養護老人ホームですが、入所のための介護度の制限や待機期間などの問題で入れない可能性もあります。
もう一つ、検討しているのが介護老人保健施設(老健)です。
しかし、短期入所が条件だと聞いたことがあります。
家族としては、短期入所で施設を転々とすることは避けたいので、病院の相談員さんに実際のとことはどうなのか、聞いてみました。
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介護老人保健施設(老健)の入所期間
介護老人保健施設といえば、短期入所の施設であると認識されている方も多いのではないでしょうか?
3ヶ月から6ヶ月で退所しなければならないというのが一般的です。
しかし、病院の相談員さんによると必ずしもそうではないようでした。
介護老人保健施設(老健)とは
老健は、自宅と病院の中間的施設で、要介護1以上の方が自宅での生活に戻れるようにリハビリやケアをしてくれる施設です。
老健は、医療やリハビリが充実しており、自宅での生活に不安を感じる方には役立つ施設です。
在宅復帰を目指す為の施設ですので、入所期間は3ヶ月とされています。
3ヶ月ごとに入退所判定がありますので、この判定で退所という判断が出れば施設を出なくてはいけません。
3ヶ月以上入所できる施設もある
これは施設によって差があるようですが、3ヶ月以上の入所を受け入れてくれる施設もあるようです。
全ての施設ではありません。そういった施設もある、という程度に考えて置く方がいいでしょう。
3ヶ月を過ぎた時点で、自宅での生活に不安が残る場合や、家族の受け入れが困難な場合などは、入所期間を伸ばしてもらえるようです。
実際に、特養の入所待ちで老健を利用されている方もいると相談員の方はおっしゃっていました。
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入所申し込みする時には、在宅が難しいことを伝えておく
老健に申し込む時には、入院中であれば病院の相談員から問い合わせてもらったり、申し込みをしてもらったりすることになります。
その際に、相談員には必ず、在宅が難しいこと、終身でみてくれるところを本来は希望していることをきちんと伝えておきましょう。
相談員は、施設とのコンタクトも多々取っているので、どのような施設なのか、3ヶ月以上でも入所を受け入れているところなのか、ということはよく知っています。(新人の場合は、難しいですが・・・)
とりあえず・・・と軽い気持ちで申し込み、3ヶ月で行き場を失ってしまわないようにしっかりと事前に伝えておきましょう。
医療費の負担が多い患者は入所しにくい
入所期間とは別の話になりますが、老健では処方されている薬によって入所できる、出来ないが決まることがあるようです。
老健は、高額な薬が必要な患者は受け入れてくれないことが多いです。
老健に入所すると、入所している間にかかった医療費は施設持ちとなります。
そのため、薬が多かったり、高額な薬を飲んでいる場合は、施設側の負担が大きく赤字となってしまうため、入所が出来ない場合があります。
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まとめ
老健は、原則的には入所は3ヶ月~6ヶ月とされていますが、実際にはそうではない施設もあるようです。
老健で、特養待ちということは少なくないと病院の相談員さんはおっしゃっていました。
しかし、必ず事前に確認しておくことが必要です。
老健の入所を検討していて、3ヶ月以上の入所を希望している場合は、そのことをきちんと話しておくようにしましょう。
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